皆さん、私たちは個人の幸福と人類の平和とが同時に成就するのには、一体どうしたらよいかと常々考えているのです。そうしてこういう結論がでたのです。
人間は誰れでも善いことがしたいし、人に悪く思われたくないし、不幸や貧乏や病気になりたくない、というように万人が調和した住み心地よい環境にありたいと思っているのです。これは国家や民族の間でも同じことで、どの国も戦争はしたくない、お互いに平和につき合いたい。そういう気持でいるのに、お互いの政策のゆき違いで戦争になったり、今にも戦争が起りそうな状態に世界をもっていってしまっているのです。どうしてそうなるかというと、個人の想いと個人の想いが離れすぎている、国家と国家の利害が相対しすぎている、というところからそんな風になってしまうのです。
そこで個人も国家も、自分だけの立場や自国だけの利害ということをひとまず置いて、人類世界を滅亡させてしまうような争いの想いや不平不満の想いを、どこかへ片づけてしまうことにしたらどうだろうということなのです。
国家とか人類とかいうことは、個人の私たちが口先きで兎や角いっても仕方がないから、先ず、自分たち個人の貧苦も病苦も不幸も不平も不満も、一寸の間そのままにして置いて、そうした想いも含めた心を、世界人類の平和を念願する、という一点に集中してしまって、日本なら日本の国民全体の心を、個人個人の立場から、世界平和を念願するという一つの立場に持っていってしまう日常生活に切りかえてゆけば、いつの間にか日本人の心は世界平和という大きな心に一つに融け合ってしまうと思うのです。
そうしますと、自己のもっているあらゆる苦悩も、いつの間にか世界平和という大目的の中に消え去っていって、苦しい環境にありながらも今日までよりも余程苦しみの少ない心境になれるのです。
そこで、私は世界平和を念願する共通の祈り言を提案したいのです。それは、
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